今回はWordPressを使ってWebサービスを作るメリット、デメリットについて解説していきます!
Webサービス開発の方法、メリットとデメリット
WordPressは、主にブログを作るために使うものと考えている人が多いと思いますが、実はWebサービスの開発に使う事もできます。
Webサービスを作る方法としては、PHPやRubyなどのプログラミング言語を学習しフレームワークを使って作っていくのが一般的ですが
WordPressにはWebサービスを作るために便利なプラグインが多く用意されていて、それらを組み合わせていくことでほとんどの機能はプログラミングしなくても作ることができます。
ただし、要件が細かく複雑な場合はやはり一から開発するほうが希望通りの物になります。
ある程度簡易的な会員サイトのようなサービスであればwordpressで済むことも多いので
それらを踏まえて検討するのが良いです。
まずは、フレームワーク使用の開発とWordPress使用の開発についてメリットデメリットを見ていきましょう
フレームワークで開発
メリット
①プログラミングスキルがあれば機能追加の自由度が高い
②プログラミングスキルが身につく
③エンジニアになるために必要なスキルが身につく
デメリット
①デザインの経験があまりないと素人感が多いサイトになってしまう
②開発者のプログラミングスキルによっては機能を作るのにかなり時間がかかる
③作ったアプリが動くサーバ環境をVPSやAWS上に構築する必要がある(アプリ開発以外にもサーバ構築の学習も必要になる)
WordPressで開発
メリット
①短時間でクオリティの高いサイトが出来上がる
②サイト公開までが早い
③会員機能や管理画面など一般的なWebサービスで必要になる機能が最初から全て揃っている
④不足している機能はプラグインで追加できる
[blogcard url=”https://ja.wordpress.org/plugins”]
⑤WordPressテーマを使用するので綺麗なサイトデザインに仕上がる
⑥レンタルサーバーで動く
[blogcard url=”https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=35BF26+CDXPNE+CO4+609HU”]
デメリット
①プログラミングスキルがあまり身につかない
②WordPressで作られたサイトはややセキュリティに弱い
③プラグインが増えすぎるとサイトが重くなる
④プラグインの更新が必要になる、更新すると動かなくなる場合もある
主に僕が考えているメリット、デメリットはこのような感じです。
補足:WordPressをWebサービス開発に使うメリット
僕は以前、Ruby(RubyonRails)でWebサービスの開発をしていた経験があります。
会員登録やログインに加えて、Webサービスとして機能の実装もそれなりに大変でしたが、更に作ったWebサービス(アプリ)を動かすためのサーバ環境の構築も必要なのが非常に大変でした。
サーバ環境を作りアプリを載せて、サイトの公開がうまくいっても今度は不具合なく動作するかのテストとバグの修正に追われることになります。
正直このまま続けても一人で運営するのはかなり難しい。そう感じるようになっていました。
そして、もっと短時間でサイトを公開する方法はないかと模索した結果WordPressの利用を思いついたのです。
WordPressを利用した場合、普通にプログラミングを学習してフレームワークで開発するのと何が違うのか?といえばとにかく作業の一つ一つを短縮できるところにあります。
例えばフレームワーク開発ならVPSで環境を作らないとアプリが動かないのに対して
WordPressならレンタルサーバーを契約して、管理メニューから簡単な設定をするだけでサイトの公開ができてしまいます。
機能についてもプラグインを使うことで実装できるものが多いので一からコードを書いて作る必要がなく、プラグインでできないものは自分でコードを書いて実装していくという流れにすることで大幅に時間を短縮することが可能です。
また、サイトデザインについても素人が作るとかっこ悪い見た目になりがちですが、WordPressの場合はテーマを変更することでプロが作ったようなサイトデザインに仕上がります。
まとめると
という感じになります。
補足:WordPressをWebサービス開発に使うデメリット
一部、デメリットについても補足していきます
プログラミングスキルが身につかない
WordPressには便利なプラグインがとても多く、Webサービスに必要な機能はプラグインだけでもある程度実装できてしまうため、プログラミングの経験が少なくても簡単なサービスを作れてしまいます
これは便利な反面、自分のプログラミングスキルがあまり向上しないということにも繋がります。
そのため、これからエンジニアになるための勉強としてWebサービスを作ろうとしている人やプログラミングスキルの向上を目的としている人にはあまりおすすめできません
ですが、可能な限りプラグインを使用せずphpを書いて自分で機能を実装していくことでプログラミングスキルを養いつつ開発していくことも可能です。
どこまでプラグインに頼るのか、どの程度自力でプログラミングをして機能を作っていくのか自分のスキルに応じて決めていくことで開発時間を減らしつつプログラミングスキルも身に着けられます。
プラグインの更新について
WordPressは機能の追加や脆弱性の対応として定期的に本体のアップデートを行いますが
プラグインとのverの相性次第でたまに動かなくなってしまうことがあります。
またプラグイン同士の競合でうまく動かないといった問題が起きることもあります。
そのため定期的に本体とプラグインの更新に追われることになります。アップデート後に問題なく動作するかどうかのテストも必要になってきます。
これはWordPressでWebサービスを開発する上で大きなデメリットと言えるでしょう
会員サイト構築専用のWordPressテーマを使う
先ほどの話をまとめると、WordPressプラグインを使ったWebサービスの開発はフレームワーク開発に比べて開発工数を大幅に減らせる可能性がある反面プラグインの更新の手間やサイトが重くなる懸念点があるという話をしましたが、実はそれ以外にも会員サイト構築専用のWordPressテーマを使うという方法があります。
このWordPressテーマZOOMYはテーマに会員機能が組み込まれています。
使い方はレンタルサーバーを借りて、WordPressをかんたんインストールし、このテーマを適用するだけです。
Webサービスに必要な会員登録、ログインログアウト、マイページやユーザーごとの情報の管理機能などがこのテーマを使うだけで実装できるので、足りない部分のみ開発するという形でサイトを作っていくことができます。
プラグインを無駄に入れないのでサイトは重くならずに済むし、プラグインの量も大幅に減るので定期的な更新に追われることもないです。
作りたいサービスが特殊な機能を多く必要としている場合一から開発したほうが良いですが、シンプルな会員サイトやユーザー同士の交流などを目的としているようなサービスなら、会員機能はZOOMYに任せて足りない機能は自分でコードを書いて追加していくやり方というのが非常におすすめです。
ZOOMYの使い方はこちら。
①ドメイン登録、②レンタルサーバー契約、③テーマ設定の順に実施すると会員登録やログインなどの基本機能を備えたサイトが出来上がります。
会員サイトの作り方と書いていますがテーマを設定後にWebサービスとして作り込んでいくことが可能です。
[blogcard url=”https://wpweb-dev.com/wpweb-domain”]
最後に
今回はWordPressを使ったWebサービス開発のメリット、デメリットについて基本的なことを解説しました。
WordPressを使ったWebサービス作りはあまり一般的ではありませんし、エンジニア経験がある人からするとそんなに良くない方法かもしれません。
ですが、個人で開発を考えた時に障害となる学習コストを大幅に減らし短時間でサイトをリリースできる可能性があるのはWordPress開発の大きなメリットと言えるのではないでしょうか?
Webサービスを作りたくてプログラミングを勉強していたけど挫折した人、アイディアはあるけどプログラミングが苦手で諦めてしまった人などに最初の開発方法として是非試してみて欲しいです。